複層ガラスと内窓、どっちにするべき?|窓リフォーム
- 投稿日:2022年 9月19日
- テーマ:窓リフォーム
こんにちは!滋賀のリフォーム店 匠工房の越田瞬です。今回は、窓リフォームについてお話しします。
1.夏は暑い、冬は寒いなら窓リフォーム
1-1.窓リフォームがオススメなワケ
夏の暑い日にクーラーをつけてもお部屋がまったく涼しくならなかったり、冬の寒い日に暖房をつけてもあたたかくならなかったりしていませんか?その原因は「窓」かもしれません。夏は約70%、冬は約50~60%の空気が窓から出入りしているからです。窓からの空気の出入りを防ぐことで、暑い夏や寒い冬を快適に過ごすことができます。
また、あたたかい空気は、冷たい空気へ移動し同じ温度になろうとする性質があります。そのためガラス1枚で仕切られている窓の外と中ではあたたかい空気が冷たい空気に逃げていってしまうのです。最新の窓へリフォームすることで、あたたかい空気の逃げ道を防ぐことができます。
1-2.窓リフォームの種類
窓リフォームの方法はいくつかあります。どれも比較的簡単で、リフォームの中でも手軽にできる工事です。
①内窓リフォーム
既存の窓の内側に新しく窓を設置します。単純に窓が2つになるので防音効果も期待できます。窓と窓の間に空気の層がうまれるのであたたかい空気が冷たい空気の方に移動しにくくなり、熱も伝わりにくくなります。断熱性能が上がるので、空調の効きが良くなり結露の発生も抑えることができます。工事もとても簡単で、1日で終了します。
②ガラス交換
窓のガラスのみを交換する工事です。昔の窓ガラスは「単板ガラス」といい、1枚のガラスがあるだけです。これを複層ガラスのいう2枚1組になったガラスに交換します。ガラスとガラスの間にうまれた空気の層が断熱性能を高めてくれます。近年の新築には複層ガラスの窓が採用されているほど、オーソドックスな窓ガラスとして使われています。
③窓ごと交換
窓をサッシごと交換することをいいます。築数十年経っているお家では窓とお家との間に小さな隙間がうまれてしまっている可能性があります。そこを新しい窓に入れ替えることによって塞ぐことができるので、すきま風を防ぐことができます。
また、最新の窓は複層ガラスになっているので断熱性能も向上します。さらに、サッシをアルミサッシではなく樹脂サッシのものを選ぶことでさらに断熱効果を得ることができます。アルミは熱を伝えやすいため寒い冬はお部屋内に冷たい空気を室内に、暑い夏は涼しい空気を屋外に伝えてしまいます。樹脂は熱を伝えにくい素材なので、複層ガラスとの相乗効果で、より空調を逃がしにくくしてくれるのです。
2.複層ガラスについて
複層ガラスについて改めてご説明します。
複層ガラスとは、ガラス1枚で窓を成り立たせるのではなく、2枚のガラスを使って1枚の窓となっています。ちなみに、複層ガラスは「ペアガラス」と呼ばれることもありますが、ペアガラスは旭硝子の複層ガラスの商品名のことをいいます。 2枚のガラスの間には、乾燥した空気が入っています(商品によってはガスが入っていたり真空になっていたりすることもあります)。この空気層が熱を伝えにくくしてくれるので、空調を効きやすくしてくれます。
また、ガラスが2枚になっていることで割ることが難しく、防犯にも役立ちます。紫外線をカットする効果もあるのが嬉しいですね。 しかし、複層ガラスにして断熱効果が上がったとはいえ、結露が完全になくなるわけではありません。アルミサッシの窓の場合、サッシ部分が結露してしまう可能性があります。より効果の高い断熱性を求める場合は樹脂サッシに変える方がいいでしょう。
また、複層ガラスでも劣化が進むと内部結露が起こる可能性もあります。ペアガラスをお使いの方も、経年劣化による内部結露が見られる場合は交換をオススメします。
3.内窓について
内窓は、既存の窓に新しく窓を取り付けることをいい、
「二重サッシ」とも呼びます。内窓も断熱効果がもちろん高いのですが、ペアガラスよりも防音効果が高いのも大きなメリットです。線路近くや車通りの多いお部屋の窓に内窓を取り付けるとより効果的です。工事自体も簡単で、1日で取り付け可能なので非常に手軽な窓リフォームです。
しかし、既存の窓はそのままなので、換気をする場合は窓を毎回2回ずつ開け閉めしなければならないのが手間です。同じ理由で窓掃除の箇所も増えてしまいます。また、すべての窓に取り付けられるわけではありません。既存の窓を開けるときに内窓に干渉してしまう恐れがない引き違いの窓以外は設置ができないのです。
4.窓リフォームの施工事例
4-1.ペアガラスの施工事例
それではペアガラスに交換した窓リフォームの事例をご紹介します。
【LDKに落ち着きと断熱を】
LDKには、大きな掃き出し窓が3箇所、腰窓が1箇所、勝手口が1箇所あり、外壁面に開口が多くありました。掃き出し窓を小さくしたいとの希望で、既存窓を外し腰窓サイズに変更し、更に他の窓も含めて、すべての窓に内窓【YKKAP プラマードU】を取り付けるご提案をしました。
内窓のガラスもシングルガラスではなくペアガラスにし、Low-E仕様にすることによって、更に断熱と防音の効果を高めました。
【入居前に防寒リフォーム】
洗面所の寒さを解消するためにガラスをペアガラスに交換しました。
4-2.内窓の施工事例
次に内窓の施工事例をご紹介します。
【脱結露!】
結露がひどくカビも多いので、カビの対策をしたいとのことでした。マンションなので外壁に面している壁をふかして断熱材をいれ、内窓を付けることを提案しました。カビに関しては、殺菌,抗菌処理をする防カビ処理を提案しました。
【長持ちするお家に】
これからも長く住めるようにするために、お家の中の断熱性能を上げるリフォームも同時に行ないました。出窓に内窓を取り付け、断熱効果・防音効果を高めました。
5.まとめ
・現在単板ガラスで、窓の見た目を変えたくないなら「複層ガラス」がオススメ
・断熱効果に加え、防音効果のある窓にしたいなら「内窓」がオススメ