真壁と大壁、それぞれの魅力|和室リフォーム
- 投稿日:2022年 9月26日
- テーマ:和室リフォーム
こんにちは!滋賀のリフォーム店 匠工房の古屋雄大です。今回は、和室リフォームについてお話しします。
和室リフォームについては、以前お話ししたことがあります。
↓↓↓以前のコラムはコチラ!↓↓↓
①和室から洋室へリフォームする
②和室をイメチェンする方法
以前にも少し触れたとおり、和室から洋室にリフォームする際は真壁のままにするか、大壁にするか検討する必要があります。
今回は、そんな真壁と大壁について掘り下げていきたいと思います。
1. 真壁とは
真壁とは?
真壁とは、柱が壁から露出していることをいい、
木造の軸組構造を主流とした日本の住宅の伝統的な工法であるといえます。
写真のように和室や昔ながらのお家を見ていただくと分かりやすいですね。
等間隔に柱が見え、それだけでインテリア性が高く感じられます。
また、見せられるよう柱をキレイな状態に仕上げなくてはならないため、職人さんの技術が込められているともいえます。
1-1. 真壁のメリット
真壁は美しい柱が見えていることから、和風のお部屋に仕上げることができます。
これは和室に限ったことではなく、洋室のお部屋でも和モダンなお部屋にすることができます。
木ならではの温かみを感じることもでき、均一に並べられた美しい柱は高級感を演出する素晴らしいインテリアとしての役割もあります。
和室を洋室にする場合でも、あえて真壁にし和モダンなお部屋にする場合もあります。
1-2. 真壁のデメリット
真壁は柱を露出させているので、柱ごと壁を作る大壁と違って壁の厚みが薄くなってしまうので、断熱面が懸念されます。また同じ理由で壁の耐力も若干劣ります。
しかし、昔から建っている古民家が多数現存しているしている点から、「あくまで大壁に比べて」であるといえます。
以上から、真壁であることへの大きなデメリットはさほど見受けられません。
2. 大壁とは
大壁とは?
一方大壁は、柱をクロスなどで覆い隠す工法です。近年のお家は、ほとんど大壁づくりのお家ですね。
柱をキレイに隠すことでスッキリ見せることができ、断熱材が入れやすいことから、
戦後急速に大壁での施工が増えました。
2-1. 大壁のメリット
クロスでフラットに仕上げることから、見た目はスッキリとして見えます。また、壁の厚みが十分にあるので、断熱材が入れやすく断熱性や気密性が増します。
和室から洋室へリフォームする場合、大壁にすることで完全な洋室に見えますので、和モダンな雰囲気になりやすい
真壁に比べてインテリアの幅が広がりますね。
2-2. 大壁のデメリット
真壁から大壁にする際は、壁の厚さが増すことになりますので若干部屋が狭くなってしまいます。
大壁にも真壁にも、大きなデメリットはないように思います。
どちらのデザインが好みかで選んでみてもいいかもしれませんね。
3. 真壁から大壁にする手順とは?
3-1. 解体
天井と
壁を
解体していきます。
3-2. 下地
下地を組んでいきます。
大壁にする場合、柱と同じ寸法で下地を組まなければなりません。
ここがズレてしまうと壁が斜めになってしまうからです。
下地が組み終われば、断熱材を入れお部屋の断熱性能を向上させます。
3-3. クロス貼り
天井と同じように、石膏ボードを貼ってからクロスを貼っていきます。
石膏ボードとは、石膏を主原料に消石灰や粘着剤などを混合して作られた建材のことをいいます。安価で耐火性・耐久性・遮音性に優れており、クロスを貼る前に施工するのが一般的です。
そしてクロスを貼れば出来上がり。
真壁から大壁へのリフォームが完了しました。
4. 匠工房の施工事例
最後に匠工房の施工事例をご覧ください。
【お孫さんも楽しく】 お孫さんが来て自由に使えるように、 使っていない和室をリフォームしたいという ご相談でした。 大壁にして和の雰囲気をなくし、真っ白な クロスで明るい洋室へとリフォームすることが できました。 |
【快適空間~和から洋へ~】 和室を洋室にした上で、掘りごたつを設置 したいというご要望でした。こちらは元々 大壁の和室でしたので、大壁のままとし、 クロスを2種類使うことでデザイン性のある お部屋へと生まれ変わることができました。 掘りごたつも収納式で便利です! |
まとめ
・真壁と大壁に、さほど大きなメリットやデメリットはありません。
・和室から洋室にしたいお部屋をどのように使いたいかによって、お部屋の雰囲気づくりも変わってきます。
・できるだけコストを抑えたいなら真壁のままに
・どんな家具や内装にも合うお部屋にしたいときは大壁へのリフォームをオススメします。
次回は、各お部屋に合う照明術についてお話しします。