ガスコンロの交換サインとお掃除方法|リフォーム基礎知識
- 投稿日:2021年 11月 8日
- テーマ:キッチンリフォーム
こんにちは!滋賀のリフォーム店 匠工房です。
お料理に欠かせないガスコンロですが、使い続けると摩耗する消耗品です。交換のサインを見極めて壊れる前に対応できるようにしたいですね。また、ガスコンロはお掃除も大変ですが、きちんとお手入れすると永く使うことができます。今回はガスコンロの交換サインとお掃除方法についてお話しします。
1.ガスコンロについて
1-1.ガスコンロの種類
ガスコンロには2つの種類があります。1つは「据え置き型(ガステーブル)」、もう1つは「ビルトイン型」です。それぞれ説明していきます。
据え置き型は、キッチンのガス台に個別で設置するタイプのガスコンロです。
家電量販店などで購入することができ、取り付け・交換は自分で行なうことが可能です。
ビルトイン型は、システムキッチンと一体となっているガスコンロです。ガス台に直に置く据え置き型と違って、ガス台とコンロの間にスキマがないのでガス台周りのお掃除が簡単です。しかし、システムキッチンに組み込まれており、ガス管から触る必要があるため有資格者のみ作業することができます。
1-2.ガスコンロのサイズ
据え置き型のガスコンロは、標準幅の59~60㎝タイプと56㎝幅のコンパクトタイプがあります。ガス台に収まるサイズのガスコンロを選ぶ必要があります。 ビルトイン型では、標準タイプの60㎝とワイドタイプの75㎝があります。
据え置き型では、今使っているサイズより大きくてもガス台に置ければ問題ありませんが、ビルトイン型の場合は既存のサイズと同じサイズのガスコンロを選ぶ必要があります。ただし、火災予防条例において壁や天井と一定以上の距離をとって設置しなければならないので注意しましょう。
1-3.ガスの種類
ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。都市ガスを利用しているお家では都市ガス用のガスコンロを使用しなければならず、プロパンガスを利用しているお家ではプロパンガス用のガスコンロを使用する必要があります。
間違ったガスコンロを設置してしまうと火災の危険性があるためどちらのガスのガスコンロを使用しなければならないのか、必ず確認しましょう。
2.ガスコンロの寿命
2-1.ガスコンロの耐用年数
ガスコンロの法定耐用年数は約6年です。法定耐用年数とは、税務上の減価償却資産として定められた期間のことをいいます。法定耐用年数を超えれば使えなくなるといったものではなく、据え置き型は約5~7年、ビルトイン型は約7~10年が寿命であるといわれています。
2-2.交換のサイン
寿命があるとは言え、使う頻度や使い方によっては寿命が早まる可能性もあります。以下の症状が出たら交換のサインだと捉えてください。
・火がつかない
最も分かりやすい症状ですね。火がつかない原因としては、まず電池切れを疑いましょう。電池を交換しても火がつかない場合は故障や寿命がきてしまった可能性が高いです。
・炎が不安定だったりガスの臭いがしたりする
火がついても、いつもより火がおかしい場合は故障や寿命の可能性があります。特に炎の色が赤やオレンジ色になっている場合や、ガス臭を強く感じる場合は使用を中止し、換気をしっかりと行ってください。不完全燃焼による一酸化炭素中毒を引き起こしてしまう危険性があります。
・異音がする
ガスコンロからおかしな音がする場合、まずは電池交換をしたりお掃除をしてみてください。それでも直らない場合は寿命である可能性があります。異音が聞こえてきたら、できるだけ早く交換か修理を依頼するようにしましょう。
3.ガスコンロのお掃除方法
3-1.汚れの種類
ガスコンロの汚れは大きく分けて2種類です。
1つは「焦げ付き」です。加熱されてハネた食材や調味料などの汚れが酸化し、焦げ付きとしてガスコンロを汚します。
次に「油汚れ」です。ハネた油が酸化し、変色してしまったりベタベタした汚れになってしまいます。どちらも放置すればするほど汚れが落ちにくくなってしまうので、日頃からお掃除するようにすることが大切です。
3-2.お掃除用具
ガスコンロのお掃除に便利なアイテムをご紹介します。
・柔らかい布:ぼろ布を使いやすい大きさに切って置くと便利です。
・スポンジ:メラミンスポンジや柔らかいスポンジがオススメ。
・歯ブラシや竹串:細かい汚れをお掃除するのに便利です。
・重曹:アルカリ性の重曹は酸性の焦げ付きや油汚れを中和してくれます。
・セスキ炭酸ソーダ:重曹よりも軽い汚れに使えます。
・台所用中性洗剤:基本的にガスコンロの汚れは中性洗剤で落とすことができます。中性洗剤で落とせないほど頑固な汚れには、重曹やセスキ炭酸ソーダを使用するようにするといいでしょう。
3-3.お掃除方法
まずは天板です。天板は毎日お料理後に水拭きや中性洗剤を薄めて含ませた布やスポンジで拭くだけで、その日ついてしまった汚れは簡単にキレイになります。日頃のお手入れが大切ですね。それでも落ちない頑固な汚れは重曹やクレンザー、中性洗剤で落としましょう。ただし、ホーローやガラストップの天板は、重曹やクレンザーだとキズがついてしまう恐れがあります。キズがつかないよう量に気を付けて、優しくお掃除するようにしてください。
次にゴトクです。中性洗剤とスポンジを使って汚れを拭き取り、お湯で洗い流すようにすれば毎日のお手入れはOKです。汚れがこびりついてしまっている場合は一度お湯で温めてあげると汚れが落としやすくなります。重曹を入れたお湯にしばらくつけ、汚れが浮いてきたら布や歯ブラシで汚れを取り除いてください。
バーナーキャップや温度センサーは、布で汚れを拭き取り細かい部分には毛の柔らかい歯ブラシで汚れを取り除いておいてください。細かい部分やバーナーの穴が目詰まりすると点火不良や不完全燃焼を引き起こしてしまいます。 ガスコンロは、使われている材質によって使用できる洗剤が異なります。キズがついてしまったり変色したりしてしまわないように、材質に合うお掃除方法は予め確認するようにしましょう。