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ローラー塗装と吹き付け塗装、どっちがいいの?|外壁塗装リフォーム
- 投稿日:2021年 3月15日
- テーマ:外壁・屋根リフォーム
こんにちは!滋賀のリフォーム店 匠工房の世良信介です。今回は、外壁塗装の塗り方についてお話しします。外壁塗装には塗り方が2種類があります。
よく目にするのが「ローラー塗装」と「吹き付け塗装」。それぞれどんな特徴があり、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
1.ローラー塗装
1-1.ローラー塗装とは?
スポンジや毛がついたローラーを使って塗装する方法をローラー塗装といいます。
手塗りとも言われており、ローラーを使ったり細かい箇所は刷毛も使用して塗装します。
ローラー塗装の手順としては、
①高圧洗浄:高圧洗浄機を使用して、外壁の汚れを落とします。新しい塗料をしっかりと定着させるためには、土台である外壁そのものをしっかりと手入れする必要があります。人間でも清潔を保つためには洗顔をしますよね。同じように、外壁も長年の汚れをすべて落としていきます。
②下地処理と養生:外壁のキズを直し、上から塗料を塗れるように処理します。また、窓やドアに塗料がつかないようにビニールなどで覆います(養生といいます)。
③下塗り:いきなり塗りたい色を塗装してしまうとうまく色が乗らなかったりすぐに剥がれてしまう恐れがあります。それを防ぐためにまずは下塗りを行ないます。下塗りを行なうことによって、このあとの塗料がしっかりと定着し、長持ちしてくれます。女性のメイクでいう「下地」の段階です。
④中塗り:次に希望の色の塗料を塗っていきます。中塗りを飛ばして一度の塗装で済ましてしまうと塗りムラができてしまいます。それを防ぐために塗りたい色を2度塗るのです。また、ほとんどの塗料は2回に分けて塗装することが前提の商品となっています。決められた量の塗料を決められた時間乾燥させたあと、再度塗装することで強度が増し、塗料の性能や耐久年数をしっかりと発揮することができるのです。
⑤上塗り:中塗りと同じ塗料を上塗りとして塗装していきます。耐久性が上がり、外壁を美しく保つことができます。
となります。段階的にローラーや刷毛を使って美しく仕上げるのがローラー塗装です。
1-2.ローラー塗装のメリット
・塗料の飛散が少ない:ローラーを使って塗装することで塗料が必要以上に飛び散ることはありません。したがって無駄になる塗料が減り、養生の手間も少ないため費用を抑えることができます。
・職人が手作業で丁寧に塗装:職人さんがローラーを使って丁寧に塗装するのでムラが発生しづらく厚くしっかりした塗膜を形成することができます。また、塗装作業に際しては音が出ないので近隣の方への負担が最小限に抑えられます。
1-3.ローラー塗装のデメリット
・時間がかかる:職人さんが、施工箇所によってローラーや刷毛を使い分けて施工するので時間がかかってしまいます。
2.吹き付け塗装
2-1.吹き付け塗装とは?
吹き付けの機械を使って塗料をスプレーのように吹き付ける工法のことを
吹き付け塗装といいます。
1980年頃までは日本の住宅はセメントと水と砂を混ぜたモルタル外壁が主流でした。吹き付け塗装はモルタル外壁の仕上げに施工される塗装方法で、以前は広く採用されてきました。
吹き付けの機械(専用ガン)によって吹き抜けの模様パターンがあります。
①リシン仕上げ:塗料に細かい砂利や砂が混ざっています。
混ぜる砂利や砂の大きさによって模様が変わります。
②スタッコ仕上げ:主成分はセメントです。重厚感のある仕上がりになります。
③吹き付けタイル仕上げ:粘度の高い塗料を吹き付け凹凸のある壁になります。
2-2.吹き付け塗装のメリット
・様々な模様の仕上がりがある:塗料や専用ガンを変えることによって仕上がりの模様が変わります。デザイン性のある外壁に仕上げることができます。
・施工時間が短い:広範囲に塗装することができるので作業スピードがローラー塗装より断然早いです。
2-3.吹き付け塗装のデメリット
・塗料のムダが多い:塗料を細かい粒子にして飛ばす吹き付け塗装では、塗料が飛び散りやすいので使用する塗料が増え、料金にも影響が出てしまいます。
・住宅が密集している現場だと塗料が飛ばされてしまう恐れがあるためやりづらい:粒子は風に飛ばされやすく、密集した住宅街にあるお家だと風に乗った粒子が近隣の家や草木に付着してしまう恐れがあります。また、それを防ぐための養生も必要なので手間と料金がかかってしまいます。
・騒音:吹き付け時に使用する機械の音が大きく、ローラー塗装では高圧洗浄時のみだった騒音がずっと続いてしまいます。近隣のお家に気を使いたくないという方は敬遠されます。
3.ローラー塗装が一般的
上記で、ローラー塗装と吹き付け塗装の違いをご紹介しました。実際はどちらの方が良いのでしょうか?ローラー塗装と吹き付け塗装、どちらで塗装したとしても大きな差はありません。外壁自体は常に外気にさらされ、日々劣化していきます。ローラー塗装にしたからといってメンテナンスが必要でなくなるということはなく、どちらの施工でも10年程度ごとにメンテナンスは必要です。
そういった中で、現在はローラー塗装が一般的に多く施工されています。それは何故でしょうか?
3-1.騒音問題
1つは騒音問題です。吹き付け塗装は施工時に機械音がします。また、塗料の飛散も懸念されることから、近隣に配慮されたローラー塗装の方がより選択されやすいのです。
3-2.外壁材の変化
次に、近年のお家はモルタルよりサイデイングが主流となりつつあります。サイデイングはローラー塗装でも十分美しく仕上がるため、総合的にローラーでの塗装が増えているのです。
4.まとめ
・ローラー塗装は手塗りで時間がかかるものの、丁寧に仕上げられ塗料のムダもなく近所への影響も少ない
・吹き付け塗装は様々な模様が楽しめるが稼働音が激しく塗料の飛散も多いため、近所への負担も考えると近年はローラー塗装での塗装が多いです。