古民家リノベーションの魅力とポイント|匠工房のリノベーション
- 投稿日:2019年 11月 4日
- テーマ:リノベーション
こんにちは!滋賀のリフォーム店 匠工房の保木大二郎です。
今回のテーマは「古民家リノベーション」です。
最近は古民家をリノベーションしてカフェやゲストハウスとして活用する事例をよく目にしますよね。
日本らしい味わい深さと、開放的で広々とした空間でのびのびと暮らしたいという思いから、古民家をリノベーションをしたいとのご相談は後を絶ちません。
しかし、古民家は最新の建物と大きく違います。そこでリノベーションをするにあたってのポイントなどをご紹介いたします。
そもそも古民家とは?
古民家とは、どういった建物のことを言うのでしょうか?
一般的には「建築後50年経過した建物」のことを古民家と呼ぶことが多いです。また、一般社団法人全国古民家再生協会では、「昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた【伝統的建造物の住宅】すなわち伝統構法」を古民家と定義しています。
しかし、古民家について法的な定義がされているわけではありません。古材を用いて伝統的な構法に基づいて建築した最近の建物でも古民家として扱われることもあるでしょう。古民家の定義は結構広いと言えそうです。
古民家の魅力とは
古民家での暮らしを望む人は、古民家のどういった点に魅力を感じているのでしょうか?
・自然素材は体に優しく、癒される
古民家は、木や土、竹などを使用して建てられています。天然の素材は、その質感で人を癒すことができます。また、化学物質を使用していないので最新の住宅で起こりやすいシックハウス症候群などを引き起こしにくく、アトピーや喘息でお困りのお子様にも優しいお家となっています。
・夏は涼しく空調いらず
「家の作りようは、夏をむねとすべし」と徒然草にもあるように、昔のお家は夏を快適に過ごせるようにつくられていました。したがって、建物全体に風が行き渡るようなつくりになっています。(昔の人は、冬は衣服で乗り越えるものだとしていたそうです。)
・固定資産税が安い
固定資産税とは、所有する土地や建物にかかる税金のことをいいます。新築は一番建物の価値が高く、固定資産税も高くなります。そして経年劣化と共に建物の価値も下がっていくとみられますので、固定資産税も低くなるというわけです。リフォームやリノベーションをしても固定資産税を算出するにあたっての建物の価値は変わりません。
古民家に住むデメリットとリノベーションのポイント
古民家に住むにあたって、当然デメリットもあります。それらをカバーするためのリノベーションのポイントもご紹介します。
・断熱性が良くない
上記に挙げたように、古民家は夏に重点において建てられています。すきま風が家中を巡るため、冬はかなり寒いです。そこで、リノベーションをする際は断熱材を導入したり、窓を二重サッシに変更したりすることをオススメしています。
・耐震性に不安がある
古民家は今のお家を建てる際に基準にしている「耐震基準」が制定される前のお家ですから、地震に対する不安がある方も多いと思います。しかし、古いからと言って一概に地震に弱いとは必ずしも言い切れないのです。
現行法では「地震に耐える家」かどうかを基準にしています。いわゆる「耐震構造」です。筋交いや金物を用い地震に耐えようとします。
一方古民家は「地震の揺れを受け流す家」と言えます。今で言う「免震構造」です。太い柱や梁が組み合わさり、地震の揺れがきても一緒に揺れることで、地震の揺れを逃がそうとするのです。したがって、今まで大きな地震が起きた地域でも、古民家が多く現存しています。
とはいえ、現在の建築基準法から言えば古民家は耐震性が低いお家ということになります。耐震診断をした上で、必要な耐震補強は行ったほうが無難です。
・生活設備が古い
昔ながらの台所やお風呂は、味わい深く古民家の大きな魅力でもあります。しかし、現代人として、住みやすいかと言われれば少し不便ではありますよね。
古民家リノベーションでは、間取りを大きく変更する場合もあります。そのため、給排水管の位置を変えることもありますので、この機会に住設備は最新のものを入れるパターンが非常に多いです。毎日使うものなので、「生活のしやすさ」は重視したいですよね。
いかがでしたか?
最後に、匠工房へご依頼いただいた古民家リノベーションの事例をご紹介いたします。
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