内窓リフォームのメリットとデメリット|内装リフォーム
- 投稿日:2023年 3月 4日
- テーマ:内装リフォーム
こんにちは!滋賀のリフォーム店 匠工房の山﨑航です。湿気の多いこの季節や冬に悩まされる結露。夏は暑く、冬は寒いお部屋の原因の多くは「窓」です。そんな窓問題を素早く解決できるのが「内窓」。今回は「内窓」について詳しくお話しします。
1.内窓について
1-1.内窓とは?
内窓とは、既存の窓をそのままにして内側にもう一枚取り付けた窓のことを言います。
二重サッシや二重窓と呼ばれることもあります。熱は空気を間に挟むことによって伝わりにくくなります。例えば、1枚のシャツで過ごすよりも空気をたくさん含むダウンジャケットを上から着る方があたたかいですよね。窓も、既存窓と内窓の間に空気層が生まれることにより、夏は屋外の熱を、冬は室内の熱を伝えにくくしています。
内窓を設置することによって室内の断熱に大きく貢献してくれます。 昔の窓はアルミフレームがほとんどですが、内窓を樹脂フレームにすることによって、アルミの約1000倍熱を伝えにくくなります。
1-2.ペアガラスとの違い
窓による断熱でよく目にする「ペアガラス」。ペアガラスという言葉はガラスメーカーAGCの登録商標です。一般呼称としては「複層ガラス」といいます。複層ガラスとは、2枚など複数のガラスで構成されています。内窓の効果と同じように、ガラスで空気層を作ることによって空気中の熱を伝わりにくくしています。
昔のお家は単層ガラスが多いので熱が伝わりやすく結露もしやすいですが、近年はほとんどの新築住宅でも複層ガラスが用いられ一般的になっています。
2.内窓の効果とメリット
2-1.断熱
窓はお家の中で最も熱が逃げやすく入ってきやすい場所です。
夏は屋外の熱気の約70%がお家の中に入り込み、冬はお家の中から約50%のあたたかい空気が外に逃げてしまいます。内窓を設置することによって作られた空気の層が、熱を伝わりにくくし断熱性能を上げてくれます。
夏は外の熱気がお家の中に伝わりづらいので涼しいお家の中で過ごすことができ、冬はあたたかい空気が逃げにくいので快適に過ごすことができます。
2-2.結露対策
結露は室内の水蒸気が冷たい窓に冷やされて発生します。
湿度の高い梅雨の時期や寒い冬によく発生し、結露はカビやダニの発生も誘発してしまいます。
内窓を取り付けると、空気層によって内窓が冷えにくくなるので結露が発生しづらくなります。カビやダニの発生も抑えることができるので内窓は効果的です。
2-3.防音
内窓は防音面にも大きな効果を発揮します。内窓によって作られる空気層がクッションとなって音を通しにくくするからです。例えば交通量の多い道路に面したお家の場合、外の騒音は80dBほどです。既存の窓のみの遮音だと55dBほどですが、内窓を取り付けることで40dBにまで下げることができます。40dBとは図書館くらいの静かさと同じくらいです。とっても過ごしやすくなりそうですね。
2-4.防犯
窓が2つになるということは、それだけ窓を破る手間が増えるということです。空き巣の侵入経路の中で一番多いのは窓だそうです。しかし、侵入に5分以上かかると約70%の犯人が侵入を諦め、10分以上かかると約90%の犯人が侵入を諦めると言われています。窓の防犯性を高めれば、空き巣に遭う確率も減るということですね。
3.内窓のデメリット・注意点
3-1.窓2枚分の開け閉めが必要
当然ですが、窓が2枚となるため換気や出入りするための窓の開け閉めが2度ずつ必要になります。ウッドデッキへ続く掃き出し窓で、ほぼ毎日出入りするような窓を内窓にすると面倒に思う方もいらっしゃるかもしれません。
3-2.掃除が面倒
窓のガラス掃除やサッシ掃除は面倒ですが、内窓を設置するとその手間も2倍になります。お家の中の数か所を内窓にしたいという場合、掃除の手間もかなりのものとなりますのである程度覚悟が必要でしょう。
3-3.結露「しない」わけではない
内窓にすれば、絶対結露しないわけではありません。例えば、冬に石油ストーブを使用する場合、石油ストーブは水蒸気を大量に発生させてしまう暖房器具です。そうして発生した水蒸気が、石油ストーブを切ることで室温が下がり結露となって表れます。内窓を取り入れたとしても、お部屋は定期的に換気をしたり、湿度が高くなり過ぎないよう気をつけましょう。
4.内窓リフォームの施工事例
最後に、匠工房の内窓リフォームの施工事例をご紹介します。
①内窓施工で防音対策!
お悩み:LDKにいると近所の子供の声が気になる
ご提案:LDKには、大きな掃き出し窓が3箇所、腰窓が1箇所、勝手口が1箇所あり、外壁面に開口が多くありました。掃き出し窓を小さくしたいとの希望で、既存窓を外し腰窓サイズに変更し、更に他の窓も含めて、すべての窓に内窓【YKKAP プラマードU】を取り付けるご提案をしました。
内窓のガラスもシングルガラスではなくペアガラスにし、Low-E仕様にすることによって、更に断熱と防音の効果を高めました。
②結露対策で内窓リフォーム!
お悩み:結露がひどいため、改善したい
ご提案:マンションなので外壁に面している壁をふかして断熱材をいれ、内窓を付けることを提案しました。また工事をしても結露のしやすい生活をされていると効果は半減してしまうので、結露しにくい生活方法もアドバイスさせていただきました。
5.まとめ
・内窓は防音・防犯・結露対策に有効!
・断熱性能も高まるので、夏は涼しく冬はあたたかく過ごすことが可能
・内窓を設置しても、湿度対策は必要
6.補助金でお得に内窓リフォーム!
経済産業省が行なう、先進的窓リノベ事業が2023年3月末から開始します。
先進的窓リノベ事業では、内窓や外窓などの窓の断熱改修に対して補助金がもらえる制度です。
補助金の最大補助額は200万円!
対象の窓商品での工事で申請が可能です。
この機会に是非内窓リフォームをご検討ください。
詳しくは匠工房のスタッフまでお問い合わせください。
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