事例でみるマンションリノベーション|リフォーム基礎学
- 投稿日:2021年 6月21日
- テーマ:リフォーム基礎学
こんにちは!滋賀のリフォーム店 匠工房の越田 瞬です。今回はマンションリノベーションで出来ることを施工事例と共にご紹介していきます。
1.マンションリフォーム・リノベーションで出来ること
1-1.キッチンやトイレなどの入れ替え
マンションでもキッチンやトイレなどの住設備の入れ替えリフォームができます。施工事例を見ていきましょう!
①キッチン・お風呂・洗面・トイレの入れ替えリフォーム
中古マンションを購入し、住む前にリフォームさせていただきました。中古マンションは特にお風呂やトイレをそのまま使用することに抵抗を感じる方も多いです。住設備を全て新しく入れ替えることで、気持ちよく新生活をスタートさせることができますね。
②洗面台の入れ替えリフォーム
既存の洗面台と同じ幅で洗面台を入れ替えさせていただきました。内装も同時に変え、新しい空間になりました。
③お風呂・洗面の入れ替えリフォーム
中古マンション購入後のリフォームでは、引渡し後に着工することになります。お引越しは工事が終わってからとなりますので、賃貸の契約や退去のタイミングをしっかりと確認するようにしましょう。
④キッチンの入れ替えリフォーム
マンションは窓が少ないのでキッチンが暗くなることも多いですが、明るい色のキッチン選ぶことによって、光が反射し明るく広く見せてくれます。
⑤トイレの入れ替えリフォーム
マンションはトイレの排水の仕方が決まっており、それを変えることはできません。したがって、「このトイレがいいな!」と思っても、そのトイレがマンションに対応していない可能性があるので、注意が必要です。
1-2.内装リフォーム
お部屋内の壁や天井のクロスをリフォームすることができます。フロアも制約はありますが、既存のものからリフォームすることが可能です。
①内窓リフォーム
マンションは一戸建てよりも気密性が高いので、結露が発生しやすいです。結露が発生し続けるとカビの原因となり、家族の健康にも害を成します。結露は室内と屋外の寒暖差によって発生するので、内窓を設置しました。内窓を設置することにより、外気と室内の間に空気の層ができます。すると冷気が伝わりにくくなり、結露が発生しにくくなります。
②クロスリフォーム
こちらは結露によってクロスが浮いてしまったりカビが生えたりしていたので内装をキレイにさせていただきました。敷き込みカーペットもフローリングへとリフォーム。マンションでは基本的に「防音規定」が定められており、遮音等級L-40やL-45のフローリングを使用するよう決められていることが多いです。ご近所同士の距離が近いからこそ、配慮すべき点が多いので注意が必要です。
③トイレリフォーム
トイレリフォームの際に内装も同時にリフォームされる方も多いです。一面のみアクセントクロスにし、個性を出すとお気に入りの空間になりますね。
1-3.間取り変更
マンションでも多少の間取り変更は可能です。施工事例を見ていきましょう。
①リビング・ダイニングのリフォーム
和室の間仕切り壁を撤去し、LDKと一体化させました。マンションのLDKは一戸建てほど広くないことが多いですが、和室を巻き込むことで開放感のある明るく広いLDKを実現することができます。
②キッチン・リビング・ダイニングの間取り変更リフォーム
LDKを広くしたいとのご要望でしたので、和室をつぶしLDKを広げると共にウォークインクローゼットを2か所配置しました。また、L型キッチンをI型キッチンへと変更し、キッチンの位置も少しずらしました。マンションでは配管の位置を変えることができません。配管は専有部分ではなく共有部分にあたるからです。したがってキッチンを一段上げ、そこに配管がおさまるように位置決めをすることにしました。キッチンは対面のまま、開放的なLDKとなりました。
2.マンションリフォーム・リノベーションの注意点
2-1.工事前に管理組合に許可を得なければならない
以上のように、マンションであってもリフォームや大がかりなリノベーションをすることは可能です。しかし、マンションの場合自由なタイミングで工事を始めることができません。リフォーム前に管理組合にリフォームの届け出を行なう必要があるからです。工事期間や工事内容を申告し、許可が必要なマンションもあります。マンションごとに決まりが異なりますので、リフォームを検討し始めたら必ず確認するようにしましょう。
2-2.共用部分はリフォームできない
マンションには専有部分と共用部分があります。専有部分とは簡単に言うとお部屋の中の部分をいいます。専有部分は基本的に自由にリフォームすることが可能ですが、フロアのように制限がかけられている部分もありますので、必ず確認が必要です。共用部分とはマンションの専有部分を除いた建物部分全てを指し、エントランスやエレベーターなどがこれにあたります。また、注意すべきなのが玄関や窓、キッチンなどの配管が共用部分にあたる点です。共用部分にあたる箇所は、補修が必要な場合(窓ガラスが割れるなど)を除いて基本的にリフォームすることができません。
2-3.実現できない仕様や間取りがある
前述した通り、キッチンやお風呂などの配管は共用部分となります。したがって配管の位置を動かすことができないため、キッチンやお風呂を今とはまったく違う位置へ移動することはできません。また、壁に関しても撤去できる壁と撤去できない壁があります。部屋と部屋との間にある間仕切り壁は撤去することが可能ですが、構造壁といって、建物を支えるための壁は共用部分扱いとなり撤去はもちろん穴を開けることもできません。そのため、マンションの間取りを大きく変更したい場合でも可能な場合と不可能な場合があることを覚えておいてください。